カウンセリングの説明

このページではオンライン心理カウンセリングなごやか/
心理カウンセラー イヌカイケンのカウンセリングについてご説明いたします。

特にはたらく人にとって大事な心の力について解説していますので、
お読みいただくだけでも今のあなたにとって必要なことに気づけるかもしれません。

目次

カウンセリングの3つ特徴について

1.心の4つの力とは?

心の4つの力は私が学んだ
心理学・心理療法の知見と
カウンセリングの経験の中から導き出した、

特に働く人にとって重要と考えられる
<復元力・耐久力・俯瞰力・関係力>のことです。

この4つの力のバランスを整える
(特に足りない部分を伸ばす)ことで
生きづらさが薄まっていき、

“ちょうど良い自分”として
人生を歩んでいけるようになります。

復元力

復元力は大きなストレスをうけたりして
落ち込んだり凹んだりして
しまったりしたときに、
できるだけ早く立ち直る力です。

「レジリエンス」とも言われます。

人間だれしもつらい事があれ
ば気持ちが沈んでしまうのは
自然なことです。

でも、だからといってその後
何日も引きずっていたら
生活や仕事にも支障が出るでしょうし、

何よりもしんどい時間は
短いほうがいいですよね。

復元力を高めていくための
最優先ポイントは2点。

①過剰に自分を厳しく
責めることをなくしていくこと。

②自分を思いやり
いたわれるようになっていくこと。

そしてその順番(①→②)が
とにかく大切です。

自分責めや自己否定が強いままだと、
②に取り組んでも抵抗感や
違和感が出てきますし、

せっかく状態が良くなって
きているのに、

それを過小評価して
無視するような事態にも
なりかねません。

よく書籍や動画、SNSなどで
紹介されている

「自分をほめる系」「ご自愛系」の
取り組みがうまくいかないのは、

たいていの場合①を
しっかりやっていないからです。

自分の心の構造を理解して、
カウンセリングの中で
体験を重ねていくことで、

自分ひとりでもできるように
なっていきます。

休みを上手にとれるように
することなども大事ですね。

耐久力

耐久力はその名のとおり、
多少のストレスでは
倒れない力のことです。

さらに分解するなら

A.ゲームでいうところの
HPを増やすこと。

B.受けるダメージを
小さくすることの組み合わせです。

生きている限り、
ましてや人と関わったり
仕事をしていたりしたら
ストレス0にはなりません。

たとえ復元力がそれなりにあっても、
ちょっとストレスを感じるたびに
動けなくなっていては
社会生活や仕事が続いていかず、

自信や能力を積み重ねることも
できなくなってしまいます。

意外に感じるかもしれませんが、
実は耐久力は感情と深く関係しています。

自分が本当はどんな気持ちを
感じているのか?

その気持ちを抑え込んだり、
気づかないふりをしていないか?

などに目を向けて、
安全に感情を解放できるように
なっていくことで

耐久力は自然と高まっていきます。

加えて、ものごとのとらえ方や
考え方のクセ(べき思考や完璧主義など)
を見直すことで、

ストレスをスルーしダメージを
軽減できるようになります。

継続によって自信が積み重ねられると
それがさらに耐久力を高める
好循環にもなりますよ。

俯瞰力

現状の自分の状態を外側から見るように
冷静に眺めることのできる力です。

人間が苦しみから抜けられないときや
大きな失敗をしてしまうときの多くは

強い感情や思い込みに飲み込まれて
しまっているとき
です。

そこから抜け出し落ち着いて自分を
観察できるようにすることで
初めて最適解が見えてきます。

何よりもまずは「今、ここ」を
感じ続けるマインドフルネス、

特に集中にウェイトを置いた
トレーニングが重要です。

身についてくると逆に
感情や思い込みに
巻き込まれそうになっても

落ち着いた普段の自分を
保つことができるようになります。

トラウマの克服にも必須の力です。

俯瞰力が鍛えられると
学習能力も高まるので結果的に
能力も伸びやすくなるでしょう。

関係力

人間は社会で生きる動物です。

孤独感は強烈に心を蝕みます。

人と健全な関係を構築していく力は
仕事を続けていくためだけでなく、

幸せに生きるためにも
必要不可欠だと言えるでしょう。

とはいえ、多くの方は世間一般で
イメージされるような
”コミュ力”や“トーク力”を磨くために
会話の技術から勉強しようと
してしまいます。

しかし、そもそも人と話すことや
人前で何かをすることが怖かったり
苦手だったりするのであれば、
そこから優先的に取り組んでいく
必要がありますし、

そうでないとしても、
自分と他人との間の境界線を
はっきりとさせること
や、

相手の気持ちを想像したり
共感したりできるようになること

なども技術以前に大事なことです。

それらが一定以上に整えば、
本当に大事な人たちとの関係を
より深めることができるようになるし、

それで十分なことが
腑に落ちるようになります。

4つの力のバランス

この4つの力はどれかが突出していれば
良いというものではありません。

適度にバランスが取れていることが重要です。

たとえば、日本人に多いのは耐久力(の特にA)
だけは元々高いけれど、

結果的にダメージがたくさん蓄積して
限界をむかえてしまうというパターン。

じょうぶな鉄の棒は少しくらいの
圧力では折れないけれど、

1箇所にダメージが蓄積すると
金属疲労でボキっと
折れてしまうようなものです。

それを再びつなぎ合わせるのは
カンタンではありません。

でも折れる前の棒に復元力が加われば
しなやかなバネのようになります。

圧力が加わって一時的に曲がっても
すぐにビヨンと元通りになることができます。

だからといって、
高いものを下げるのも合理的ではないので、

現状特に困っていることに
直接関係している力を
優先的に伸ばすことから始めるのが王道です。

分かりやすくイメージしてもらえるように、
4つに分類しましたが、
実際には相互に重なったり関わりあっています。

ひとつの力が伸びると
他の力にもつられて伸びたり、

自動的にバランスが調整されたり
することもよくあります。

自分の心がどんな構造になっているかを
理解したうえで、

パターンや思い込みを
書き換えていくことなどに取り組みます。

2.生物ー心理ー社会(Bio-Psyco-Social)モデルとは

生物・心理・社会モデルは1977年に
George Engelという精神科医が提唱し、

その後医学や臨床心理学における
重要な考え方のひとつとなったものです。

このモデルでは人間には
心と身体のつながりがあり、

さらに人と人との
関わりの中で起こるできごとが、
それぞれに影響しあっていると考えます。

この3つの視点を切り替えながら
問題を見ていくことで、

その時点で特に優先度の高い
取り組みを選択することや、
見落としを防ぐことなどができます。

生物ー心理ー社会はパソコンにたとえると
分かりやすいかもしれません。

生物はパソコン本体、
心理はインストールされているソフト、
社会は入力されるデータです。

たとえば、パソコンが不調なとき、
パソコン本体の部品が壊れていたり、
ホコリだらけで接触不良などがあれば、

いくらソフトを別のものに変えたり、
アップデートを重ねても直ることはないですよね。

または、本体にもソフトにも
大きな異常がなかったとしても、
処理しきれない大量のデータを一度に入力されたら、
フリーズや熱暴走が起こってしまいます。

同じことを当方のカウンセリングの
一例で紹介すると、

パニック症の過呼吸発作で困っている方には、
いきなり「なぜ電車が怖いのか?」を
掘り下げて考えるようなこと(心理)よりも、

過呼吸のメカニズムの理解と
呼吸をコントロールする具体的な方法の
習得(身体)を原則優先します。

あるいは、日常的なパワハラ被害に
あっている方には、

パワハラ上司に相対したときの
緊張=体のこわばりをゆるめる練習(身体)を
してもうらうよりも、

どうやってできるだけ自分が損しないかたちで
ハラスメント環境から離れるか(社会)について
助言しながら一緒に考えていくことが多いです。

人間の状態には生物ー心理ー社会の3つが
それぞれに関わり合っていること、

そしてどの視点も無視することが
できないことがなんとなくイメージできたでしょうか。

“心理療法”と“脳トレ“のハイブリッドでアプローチ

一般的にカウンセリングはカウンセラーとクライアントの
対話によって進めていくものというイメージが強いかと思います。

一方で近年では、脳・自律神経系の反応を適正にしていく
アプローチも注目されるようになってきました。

心に偏った物事の捉え方や考えが
脳・自律神経系の反応を誘発するとも言えますし、

脳・自律神経系の反応が偏った物事の捉え方や考えを
呼び出すとも言えます。

卵が先か鶏が先かのようなお話ですが、
結論を言えば両方にアプローチする必要があるということです。

心理カウンセリングなごやかでは言葉のやりとりや
イメージを活用した心理療法と

情動や感情に直接影響している脳・自律神経系のトレーニングを
バランスよく活用していくことで、

少ない負担で強力かつ早い効果を安全に得られるような
カウンセリング・セラピーを提供しています。

3.安全感・安心感が重要な理由

カウンセリングを受けていくにあたって、
『安全感・安心感』が大事なのは当然のように思われるかもしれません。

『安全感・安心感』があるからこそ、家族や友人にも話せないことが
話せるという点だけでも重要といえますがそれだけではありません。

その理由は『愛着』と『自律神経系のはたらき』という視点から見ると
分かりやすいかと思います。

私たちは私たちは生まれたその瞬間から誰かに養育され、
その関わりの中で『愛着』を形成します。

この『愛着』が後の人生における人間関係や自己肯定感に
大きく影響を与えるのです。

幼いころに養育者(多くの場合は親)との関わりが
安定していると、子どもは養育者を「安全基地」として認識します。

要はちょっと冒険しても帰ってこれば
ホッとできる存在がいるという感覚が
しっかり根付いているかどうかということです。

大人になって苦しい状況に直面しても

「自分には頼れる人がいる。」

「受け入れてくれる場がある。」

という感覚がベースにあるため、
困難に直面しても前向きに立ち向かったり、
凹んだとしても速やかに回復できるようになります。

反対に安全基地が十分に築けなかった場合は、
大人になっても不安がつきまとい、
他人や自分を信じることがむずかしくなったりします。
つまり安心感・安全感が心の土台となるのです。

また『自律神経系のはたらき』から見ても、
やはり『安全感・安心感』は重要です。

私たちの自律神経系は「安全だ」と感知すると、
リラックス状態で人との自然なつながりを求める状態になりますが、

逆に「危険だ」と感知すると、緊張・興奮状態になって
体にストレスがかかります。

たとえば心臓がドキドキしたり、呼吸が激しくなったり…。

より強く危険を感じれば機能停止に陥り、
頭が真っ白になってしまったりもします。

この「危険だ」と感じているモードのときは動物的
生存本能が優先されるので、

人間ならではの知恵や理性、コミュニケーション力が
はたらきにくくなります。

カッとなってついやってしまった行動を後悔した経験は
だれしもありますよね。

「安全だ」と感じているからこそ、
私たちは本来のポテンシャルを発揮して
創造力を高めることができるのです。

カウンセリングで継続されるコミュニケーションが
安心・安全を第一とした関係性の中で行われれば、
それ自体が心の中の『安全基地』を再構築することにつながります。

加えて、仕事や日常の中で脳・自律神経系の調整力を高め、
緊張・覚醒→リラックス・安全モードに切り替える
セルフケア&トレーニング方法の練習していただいています。

心理カウンセリングなごやかのお約束

・事前にお伝えした料金以外を後から請求することは一切ありません。

・守秘義務を遵守いたします。カウンセリングでお話いただいた内容を、
原則、ご本人の同意なく第三者に公開することはありません。

(自傷他害の可能性など例外については同意書をご確認願います。
また、ブログサイトの記事の事例は必ずご本人の許可を得たものか、
ネット上の相談サイト等の内容を元に執筆しております。)

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・当オフィス並びにカウンセラーは新興宗教やスピリチュアル団体、
マルチ商法グループ等とは一切関係ありません。

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生年月日や血液型による性格診断などの根拠の疑わしい手法は
一切利用いたしません。

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